京都生まれ。中学校(京都市立下鴨中学校)3年の15歳の時に、受験参考書を買いに入った書店(大垣書店)でたまたま背表紙に興味を持って買った一冊の本に深い感銘を受け、それ以来、高校(京都府立洛北高校)、大学(立命館大学)を通じて、「言葉の不思議」にとりつかれて多くの本を読む。また、英語は独学で英検1級を取得、その後、世界中の国と都市(100都市以上)を(仕事も兼ねて)飛び回る。
早稲田大学大学院(博士前期課程修了)において故磯野友彦教授に師事、英国近代~現代の「言語論」「知識論(認識論)」の研究を行う。修士論文作成中の1980年代なかばに、自身の言語研究が「機械翻訳」「人工知能(AI)」に関連づけられている事を知り、その後すぐに「機械翻訳(MT)」「音声認識(ASR)」の事業に飛び込む。また、「新規カフェ店舗立ち上げ」「新規ホテルのレストラン立ち上げ」など飲食事業にも関わる。
専門のMT分野では、1980年代からメーカーの技術者や大学研究者と共に多くの国家プロジェクトに参加し、「アジア・太平洋機械翻訳協会」の「システム評価委員」なども歴任、NHKや民放のニュース(インタビュー)取材を受けた。
1990年代には、文部省(当時)「教育白書」初のCD-ROM化を担当、また、“自動英文レター作成ソフト” を企画・開発し、シャープのワープロ「書院」や携帯端末「ザウルス」(PDA)にバンドル(全機種標準搭載)される。
一方、ライフワークともいうべき「全世界各地域での音声・言語データ収集(data collection)」による大規模多言語・音声コーパスは、米国マイクロソフト本社(シアトル)にも注目されて購入されており、世界最大規模および最高品質の言語・音声関連Big Data を非常に低価格で販売、国内外のMTやASRシステムの性能向上に貢献してきた。
もともと自身の実家が江戸時代天保年間から続く商家(扇屋利助~)であったため、いくつかの会社や事業を創業・起業。タイムヒル社は、その中でも特にIoT/M2M や飲食事業において革新的な事業にトライする会社として、2016年に立ち上げられた。