常に、時代の丘に立て~
その時、時代の風は、吹く~
新しき時代の風は、必ず吹く!

はじめに

ミレニアム(西暦2000年)をまたぎ、時代は今、大きく変わろうとしています。
半世紀ほど前、我々の社会や生活を大きく変える三つの科学・技術分野が既に注目されていました。「生命科学」「情報技術」「新素材技術」~です。確かにそれぞれの分野はこの半世紀の間にそれぞれ大きく進歩し、今なお継続して世界の産業構造、社会構造、そして我々の生活のあり方に影響を与え続けています。しかし、人間そのものは、この世界においてどのように変化しつつあるのでしょうか?

18世紀英国スコットランドの哲学者デービッド・ヒューム(David Hume) は、人間を“人間的な自然” (Human Nature) と捉えました。人間とは、あくまで“大きな自然 (Nature) のわずかな一部分”であり、ある観点や視点から見た場合の自然<“人間的な様々な特徴をもつ自然”(Human Nature)>に過ぎない・・・と解釈できます。
さてそれでは、この半世紀の間に生起した科学・技術の影響下にある産業・社会・生活(すなわち“人間的な様々な特徴をもつ自然”)は、どのように変化していっているのでしょうか?
もちろん「自然」それ自体はそう容易く、また大きく変化はしません。しかし、“人間的な特徴をもつ自然”、すなわち、“人間の様々な特徴”には大きな変化が起こっているように思えます。そしてまた、近代以降の科学技術によって大きく影響を受け続けてきたこの世界にあって、我々は、何らかの「答え」を「自然」そのものから要求されているようにも感じます。数世紀の時を経た今だからこそ、何らかの「答え」を出さなくてはならないようにも思います。

ここでいう「答えを出す」とは、評論家や学者の出す「論説」や「学説」ではありません。社会や経済や歴史を分析して出される「思考(思想)の産物」としての「答え」ではなく、われわれ一人ひとりの人間が、今この時代にあってどのように行動するか、というのが、ここで言う「答え」なのです。

そのような状況下で、吾々「タイムヒル」社には、ひとつの「こたえ」と「ねがい」があります。科学技術とその影響下にある社会(そしてほとんどの企業)は、常に「今よりもっと便利に!」を唯一最大のミッション(答え)にしてきたように思います。しかし、吾々のミッション(こたえ)は違います。われわれは、Human Nature の本質ともいえる「時間」「空間」「言葉」を軸に、この大きな時代の変化の中で、「便利」以外の何ものかを求めていきいたという思い(ねがい)を持っています。

吾々「タイムヒル」社は、特に情報技術・IT革命の中に身をおいて、「時間」「空間」「言葉」の3要素に軸足を置きつつ、今、正に、時代の風を感じつつ、社会に貢献できることを真摯に、ひとつひとつ考えて参りたい、そう願っております。

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